2012年5月7日月曜日

メタルマックス2: リローデッド―Replay・Part2―


体は完全に回復した。
ただ目を閉じると、あのテッド・ブロイラーの狂気の目があった。全身にあの時の炎の熱さを感じ、怒りと恐怖で震えた。
イリットは俺に村を案内してくれた。村は見る影もなく破壊されてたはずだが、生き残った村人たちが既に一応の復興作業を終えていた。
最後にイリットは真新しく作られた幾つもの墓標の中で、少し離れた所に立てられた3つの墓標の前に案内してくれた。
その中の一つの墓標には”不死身のマリアここに眠る”と刻まれていた。墓に刻まれた不死身の文字の滑稽さ。
涙は目をつぶるとやって来る、テッド・ブロイラーの目とあの熱さに蒸発したのか、出て来なかった。
俺は奴を殺さねば、永久に眠ることも、育ての母を思って泣く事も出来ない。
不死身と呼ばれ、(そうではなかったが)戦場でその名を知らぬものはいなかった最強のソルジャー。そんなマリアが有らん限りのすべてを尽くして戦い、一矢報いることすら出来ず殺された。その相手を殺す。
俺はソルジャーとしてマリアに育てれ、ソルジャーとして必要な全てを教えられた。奴を殺すには、俺はマリアを遥かに越えるソルジャーにならなければならない。
やるしか無いとつぶやき、俺は墓に背を向けた。

俺には独り立ちした時にやろうと思っていた、ひとつの構想があった。
この賞金稼ぎ家業では大抵の奴らが一匹狼だ。たまに今回のような場合とか、強力な賞金首とやるときは組んだりするが、それは飽くまで一時的なものだ。賞金首を仕留めれば即解散、そうでなければ賞金の配分をめぐって殺し合いだ。
理由は他にも、大人数で旅をするのには食料と水の補給が追いつかないとか色々あるが、とにかく一匹狼が主流だ。
しかし、賞金首は色々な所に潜んでいるし、その種類も多様た。
賞金首に合わせたチームを組んで追跡し、追い詰め、戦わなければならない。
一般的に”戦車とデカイ大砲があればそういった問題は解決する”というのがこの家業の”常識”で、戦車乗りがハンターという俗称で呼ばれ、賞金首稼ぎの代名詞として呼ばれるているのも、その”常識”が広く一般にも浸透しているからだ。
しかしマリアと一緒に幾つかの賞金首を追ったが、戦車の性能が発揮できるような平原を棲家にしている賞金首の方が少なく、ヘタをすれば戦車侵入できない場所に奴らは潜んでいる。
俺の構想は、そういったありとあらゆる賞金首に対応出来るよう大人数のチームを組む。そして賞金首にあわせ戦車、装備、メンバーを編成する。装備や戦車はそのチームで共有する。これで効率的に賞金首を追跡できるし、仕留める確率も上がる。
そして今俺はこの構想に新たなアイディアを加えることにした。肝心の賞金は全て装備の強化につぎ込む。メンバーは全て人間狩りにカリがあるものたちで構成し、バイアスグラップラー共を一匹残らず殺すまで、賞金首を狩り続ける。
俺はこの構想に名をつけた”復讐者たちの同盟・リベジャーズ・リーグ”。RLだ。