2012年4月14日土曜日

必要に迫れた際に大胆で果敢である事は、思慮に富む事と同じと言って良い。



―ニッコロ・マキャベリ―


エリダヌスに侵入してから、どれくらいたったのか。どう少なく見積もっても7時間が経った。


さまよう間にレベルも上がり続け47になった。前のエリアのボスも瞬殺だったことを考えると、ここのボスの攻略には十分なレベルだろう。
そのボスどころかストーリーも進んでないのだから、話にならないが。
既に行ける所は全て彷徨いつくした。どこかに隠し扉があるはずだが見つからない。

その彷徨いの中、やっとシックリ来る仲魔が現れた。邪鬼グレンデル。
物理と銃撃に強く、破魔以外特に弱い魔法もないので死にづらい。しかし気に入っているのは申し分の無い攻撃力、いや情け容赦ないと形容すべきか。特にチャージ+メガトンプレスは情けも容赦もないダメージを発揮する。
グレンデルは、昔話によれば英雄ベオウルフに腕を引きちぎられたそうだが、こいつの腕を引きちぎったベオウルフもきっと悪魔だったのだろう。
しかしこのエリダヌスには、ベオウルフはいない。


グレンデルのレベルも上がった頃、隠し扉を発見した。うろついていると吸時性アステリアを発見した。女がそれを持って来いというのでもっといくと、転送装置が作動しエリダヌス内の別のエリアに飛んだ。
飛んだ先にエレベーターがあり、最上階へ。そこは今までとは違い壁と天井がなく、空がある。
こんな風景を観たことがあると思った。映画のヘル・レイザーだ。確かピンヘッドはこんな感じの迷宮に住んでいた。
今の俺はピンヘッドより強いのかどうか考えながら、そこら辺を探索するとピンヘッドはいなかったが、増長天がいた。

像でしか観たことなかったが、そこにいた。増長天は私を実戦で鍛えてやるという。鍛えるため召喚する仲魔には制限を設ける。回復を使えるものは禁止。
私は増長天に少しビビったが、この戦いに挑戦をすることにした。
召喚制限は思ったよりも厳しくHP以外の回復魔法も含まれる。挑んだメンバーは以下のようになった。
邪鬼グレンデル・妖虫アルケニー・妖樹ザックーム。
回復が私のアイテムに頼るしか方法がない以上、短期決戦以外はありえない。
増長天の弱点もわからなかったので、物理で押し切ることにする。
私は剣で攻撃、グレンデルはチャージ、アルケニーとザックームは溶解ブレスという防御を大幅に下げるスキルがあるので、それを浴びせる。
私が与えた剣のダメージを見る限り、増長天に物理攻撃は有効なようだ。
次のターン、グレンデルのメガトンプレス(あの情けも容赦もない、だ)が増長天を押しつぶす。一発のダメージが数百を超えている。そのターンで我々は勝った。

そのエリアの増長がいた対象にある部屋にも大天使がいて(名前は忘れた)、ほぼ増長天と同じ事を言って来た。召喚制限は魔力の合計が60位かだったので、アルケニーを減らしてさっきと同じ戦法で戦う。
そいつは増長天よりは強かった、増長天よりも1ターン長く持った。