2012年5月15日火曜日

メタルマックス2: リローデッド―脳内補完Replay・Part15―

旅をする時のクルマの体制は、俺がバイク―RONINに乗り、他二人が戦車と装甲車に乗り、バギーを牽引する。バギーを牽引するのは拾った荷物を放り込んでおくためだが、荷台が狭いのが難点だ。
ノドボトケ村付近で、野バスが走り回っているのを見てレミントンのオッサンが俺に言った。
「あいつをどうにかして手に入れよう、ワイルドバンチ(バギー)よりも荷物を大分多く積めるだろうし、あれなら背中を伸ばして寝られる」
俺は全く戦力ならなそうだったので、興味もなかったのだが、言われてみれば確かにそうだ。レミントンのオッサンは、デカイので余計シンドいんだろう。
俺は言った。
「そうだな、そうしよう」
俺達は野バスに関する情報を集め始めた。バス停をみればやつらは止まって大人しくなるという。そのバス停は?いつも通りどこかに埋まっている。俺たちはまた砂漠と平野を金属探知機を持ってあっちこっち。数週間後、そいつは見つかった。
その鉄の看板を砂漠に立てると、野バスはおとなしく停車して、俺たち乗りこむのをまっていた。大破壊前と同じように。
俺は野バスの愛称をA-TEAMと名付けた。

最初はA-TEAMは荷物運び専用にするつもりだったが、試しにシャーシーを改造すると機銃を3つか4つ付けられるように出来る様だ。機銃を一度に発射できるようになるCユニットをとりつければ、具合はよさそうだ。
機銃を3つ、SEを1つ改造して、エンジンをペガサスに交換した。
そして俺がA-TEAMに乗り込むことにした。俺も駆け出しの頃に比べれば、大分運転の腕が上がった。

更に戦力も整ったところで、俺たちは次の獲物をきめた。カミカゼキングだ。
こいつは爆弾に足がついただけの糞野郎で戦闘能力低い。ただ逃げ足が早いのが厄介だった。
俺とモーゼルとSナイトSで、奴を追うことになった。
出現する場所は、イスポラルトの北の平原だった。
囮を使い誘き出すのは簡単だった。
が問題は、奴がスクラブードゥーを連れて現るのだ。こいつは―スクラブードゥーは、スクラップの塊の化物だが、とてつもなく強い。俺たちは奴を見ると逃げ出した。運が良ければ逃げられる、が大抵はクルマは全部スクラップにされ、俺たち気がつくとDrミンチのテントにいた。
しかしそれは少し昔の話で、今は少々骨が折れるが奴をスクラップに戻してやる事は、できなくもない。だが、賞金稼首と同時にやつを相手にするのは少々骨が折れるなんてもんじゃなかった。
しかしやるしか無い、準備をしてからだが。カミカゼキングにはシグナル弾をぶち込み、一旦逃げる。
不発弾の館でタップリとセメント弾を作る。こいつをありったけぶち込み、奴を鈍らせたところで、一気にミサイルをぶち込みまくる。そしてカミカゼキングを一気に仕留める。


準備を整えるとシグナルの跡を追った。カミカゼキングの横にはスクラブードゥー。モーゼルは砲塔を横に向けスクラブードゥーと並走しながらセメント弾をぶち込む、俺とSナイトSとポチは後方から奴らを追いながら、砲撃を仕掛ける。SナイトSナイトはセメント弾を、俺はミサイルを、ポチはバーナーを叩きこむ。十字砲火だ。
セメント弾を食らって動きが鈍くなったが、攻撃力は全然鈍っていなかった、糞でかいスクラップの塊をMGの様に発射する。次々とクルマの装甲に、スクラップの塊が轟音を立てて当たり、クルマが嵐のように激しく揺れる。視界が塞がる、ハンドルをめちゃくちゃに切りながら、構わずミサイルを発射しつづけた。他の三人も狂ったようにミサイルと砲弾と弾丸を発射し続けた。気がつくと奴の姿は、スクラップになり消えていた。
だがメインディッシュが逃げ出そうとしている。SナイトSとモーゼルが砲弾を凄まじい速さで連射する。ほとんどは避けられたが、一発がカミカゼキングを捉え、大爆発を起こした。奴は跡形もなく消えていた。