2012年5月14日月曜日

メタルマックス2: リローデッド―脳内補完Replay・Part13―

ヌッカの地下酒場の奥―レジスタンスの隠れ家に久しぶりに行くと様子がいつもと違っていた。
リッチーに話を聞くと遂に立つ事になったのだが、何人かが実戦と聞くと尻込みして、逃げ出した。
それで戦力が大分落ちたので、作戦の練り直しがどうのと揉めているのだ。
俺は、ガーランドとレミントンにポチを連れて、ビル中には入れば、中のグラップラーどもを10回分は皆殺しにできる自信があった。が、所詮は俺達はよそ者だし、俺自身はメンドーサに恨みはない。俺達は飽くまで、お手伝いという立場でこの件に関わるべきだろう。
何時間か話し合ったが、作戦が決まらなかった。
俺は昔、ここエルニニョの町でグラップラーに捕まっていたガキを助けてやった時に、知り合った牢破りのジイさんを思い出した。ジイさんも昔レジスタンスの活動をしていて、グラップラー側のお尋ね者になっていた。
知り合った時に、俺がレジスタンスに協力していると知ったジイさんは時期が来たら、ジイさんをメンドーサの前まで連れていき、その隙をついて殺してしまおうと俺と話していた。
その事を話すとリッチーは乗ってきた。そしてこの作戦を決行することになった。俺がジイさんを向かいに行き準備は整った。
作戦はこうだった、俺がジイさんを連れメンドーサに面会、武器は取り上げられるが俺とジイさんでメンドーサを人質にとって、レジスタンスが一斉蜂起。
俺たちは、丸腰で敵のど真ん中に行く危険な任務になるが、俺達はなんとも思っていなかった。
サースティの酒場で貰った、潜在能力を解放するヘッドホンを使って以来、俺達は別の職業の技術を簡単に習得できるようになった。
特にオレはガーランドからレスラーの技を習いその技を磨き、すでに本職のガーランドよりもその威力は優っていた。オレとガーランドならば素手で中のグラップラーに遅れをとることはないし、それに加え生体兵器としての本性を完全に現したポチもいる。
作戦は決行となり、メンドーサの元にジイさんを連れて行った。作戦はほぼ予定通り進んだ。奴を人質にとるのを失敗した以外には。
流石、下っ端とはいえ一つの町を治めているだけはあるようで、素手で奴を拘束するのは失敗した。だが素手で殺すのには問題はない。
が、メンドーサのボディーガードが俺達の武器を投げてよこした。ボディーガードも奴を殺す機会を狙っていたようだ。
メンドーサは、すぐにキャタピラのついた車椅子のような機械に乗り、部下も駆けつけ銃撃戦になった。チンピラ程度のグラップラーはガーランドの吐いた炎であっと今に消し炭になり、俺とポチの銃撃で、メンドーサの車椅子もすぐに本来の使い方、以外の使い道はなくなった。
メンドーサは車椅子を捨て(とても必要に見えたが)、隠し扉から逃げ出した。俺達はすぐに後を追い、奴を追い詰め、ありったけの銃弾を叩き込み、全てを終わらした。