2012年5月12日土曜日

メタルマックス2: リローデッド―脳内補完Replay・Part10―

サースティの酒場から運んだ武器をエルニニョのリッチーに渡すと奴は大喜びで、決起は近いと叫んだ。その時は連絡してくれと、言い残し俺達はエルニニョを出た。
次の俺たちの目標は、サースティの北東のにあるグラップルタワーだ。そこには人間狩りどもの幹部・四天王のスカンクという賞金首がいる。
屋内戦を想定して、侵入メンバーは俺、ガーランド、レミントン、ポチと決まった。
俺たちがグラップルタワーの入り口の前にたった時、銃声とガラスの割れる音がした。
次の瞬間、俺達の前にガラスの雨と共に死体が落ちてきて、地面にたたきつけられた。どうやら噂通り剣呑な場所のようだ。
俺たちはグラップルタワーに入った。入口はクルマでも侵入できたが、エレベーターにはクルマは入れないようなので、クルマをエレベーター前に置いた。
そしてエレベーターの一番上のボタンを押した。ビルの中はバイアスグラップラーのチンピラたちと、警備ロボットでいっぱいだった。
それらを殺し壊しながら、最上階を目指す、さして広いビルではなかったので、お目当てのスカンクにはすぐに会えた。
奴は大柄のサルのモンスターだった。四本の手にSMG(俺から見ればMGだったが)や手榴弾をも持っていた。
ニヤけた面が気に入らなかった。俺は奴を見るなり雄叫びを上げながら拳銃を顔面に叩き込んだ。
それが合図で戦闘が始まった。レミントンは俺達にオーバードリップ―注射を素早くした。(この注射をしていると軽いキズなら自然に治癒する)ポチは唸り声を上げながらバーナーで奴を炙った。ガーランドは力を溜めるようにストレッチのような動作をしてなながら、炎の中にいる猿野郎との間合いをはかているようだった。
猿野郎は、俺達よりも上手だった。凄まじいバーナーの炎を逆に目くらましに使った。
炎が消えた瞬間奴はいるべき場所にいなかった。
奴が天井にへばりついてると、分かったの時には、全員が銃撃の雨を受け、足元には手榴弾が幾つか転がっていた。

俺とガーランドは、素早く身をかわし致命傷は免れた。が、レミントンがほとんどまともに手榴弾の爆風を受け壁に叩きつけて虫の息だった。
さっきの注射で傷が治っていくのが感じる、身体に食いここんだ弾や破片を筋肉が押し出している。
今度は、スカンクのほうが早かった。レミントンにとどめの銃撃の雨を浴びせた。
俺は―今度は怒りの雄叫びを上げながら、さっきこのビルで手に入れたRPG7・使い捨てタイプのロケットランチャーを奴の腹に向けて放った。奴の胴体の一部が吹っ飛んだ。
奴は俺を驚きと怒りの表情で睨んだ。ニヤけ面は消えた。
間髪入れずガーランドが、その傷口に―凄まじいとしか言い様がない力で、ラリアートを叩き込んだ。そのまま奴の身体は2つに裂けた。