2012年5月20日日曜日

メタルマックス2: リローデッド―脳内補完Replay・Part20―

俺達はホバリング・ノラを仕留めた後、すぐに”ぐんかんサウルス”と”ダイダロス”を仕留めた。両方共、火力と装甲自慢のデカブツ戦車タイプだったが、賞金でタップリと改造したこちらの戦車の方が火力も装甲も遥かに勝っていた。
その後、それより大分ランクが落ちるが、残っていた二体の賞金首も狩った。これでこの地域にのこってる賞金首はただ一人、テッド・ブロイラーだけだ。
メルトタウンで得た情報によると、東の滝の上流に大破壊前の企業の施設がある。恐らくそこを拠点にしているはずだ。
滝の上流には、山間に大破壊前の施設があり、そこをまた人間狩りどもが関所にしていた。
警備が今までにないくらい厳重だった。本拠地は近いだろう。俺達はそこの連中を皆殺しにし突破した。
その先は巨大な港になっており、その中心に巨大な大破壊前の施設があった。恐らく大破壊直前のものだろう。
中にはグラップラーと警備システムがごちゃごちゃいたが、大した障害ではなかった。
俺達はどんどん地下に下っていった。唐突に奴がいた。テッド・ブロイラーだ。
俺達が戦車を降りざる得ないところで、奴は俺達を待っていた。
相変わらず―10年前と同じ、狂ったあの目を俺達にむけ、もうすぐ不死になるだのどうのと、言っていた。
あの時と違い、俺は何の恐怖もなく、冷静に戦闘に入った。
俺とガーランドはいつも通りヨコズナオーラの為に集中し、レミントンは俺達に自動治癒の薬をぶち込む、ポチは狂ったように吠え武器をぶっぱなした。
奴もあの炎を俺達に放ったが、あの時と違いその炎が俺達を焼きつくす事はできなかった。強力な防具と、自動治癒、それに俺達の体力は既に奴らと同じくらい化物じみていた。
俺とガーランドは手刀を何度も叩き込んだ。叩き込むたびに、奴の身体の骨がへし折れるのを感じた。
奴はそれでも笑いながら炎を出し続けたが、俺達に致命傷を与える事はできなかった。
そのうちガーランドが全力で奴の顔面に手刀を叩きこんだ。それで、終わった。
しかし、この地下には奴に指示をだしていた存在がいる。それは今まで集めた情報だと、ある科学者の脳から作ったバイオコンピューターのようだった。それが奴らを創りだして、人間を狩りして実験し更に新しい奴らを作り出す。それはある科学者が教えてくれた、奴の止め方も。
俺達は最深部、にたどり着いた。糞でかい脳みそにつながれたコンピュータ。
俺達は奴らの解体を始めた。タップリとロケット弾をぶち込む、さらにぶち込む、嫌ってほどぶち込んだ時、全てが終わった。

次に気がついた時には、またあの炎がマリアを消し炭に変えていた。